裁量か自動か

きのう、自動売買の話を書きました。

 

自動売買にあこがれる理由として、

①自分が寝ている深夜でも働いてくれるから

②裁量トレードの弱点をカバーしてくれるから

というような2つの理由を上げました。

 

①のことはいいとして、

②については、もう少し書かないと

私の考えていることが半分も伝わリませんので、

きょうは、「裁量か自動か」というテーマで書きます。

 

一般的には、このような対立概念ではなく、

「裁量トレードかシステムトレードか」

と言うと思います。

 

でも、自動売買にあこがれるわたしですから、

「裁量か自動か」というテーマにさせてください。

 

さて、

自動売買の良さは、

感情を交えないで冷静に淡々とトレードできるところといえます。

 

逆に弱点は、

ストラテジーにインプットされてない情報には対処できないので

即ち、想定外の事態には対処できないので

ファンダメンタル上の動きが生じたときなどには

何もできずに損失を被ってしまうことが多いようです。

 

まあ、「冷静であるか否か」という視点で考えた場合、

微妙なところがあります。

 

例えば、こんな例はいかがでしょうか。

アメリカの大統領選挙の結果が出た日のことです。

 

トランプ勝利が確実味を増してていくに従って、

チャートはぐんぐんと↓にさがっていきました。

この日、私はトレードを休みましたが、

恐らくこの事態に遭遇して

パニックに陥り、慌てて投げ売りして

損失を出した方がいたのではないでしょうか。

しかも、大きく下がったところで。

 

ところが、何という事はなく、

トランプ氏が勝利宣言のスピーチをはじめた途端、

安堵感から株価はもとに戻しました。

その後、戻っただけでなく右肩上がりに推移しました。

 

このとき、優れた(あるいは鈍感な)ソフトであれば

たとえ一時期↓に行ったとしても、

冷静にスルーして損失を免れたかもしれません。

 

しかし、これは後になってから言えることであり、

実際はさらにさらに↓に行くこともあるので、

適当なところで損切りできたソフトのほうが

本当は優秀ともいえます。

 

おっと、

また脱線してしまいました。

 

私が今日書きたかったことは、

実は、

冒頭であげた自動売買にあこがれる2つの理由のことではなく、

第3の理由についてでした。

 

それは、「時間」です。

 

私が「シンプル」を追求していて、

それが、トレードに時間をかけたくないからと

前に書いたことがあります。

 

私は、人生で最も大切なものは何かと問われたら

それは「時間」

と答えるかもしれません。

 

時間は「生命」の別名だと思うからです。

 

その意味で、

時間を費やしていく裁量トレードよりも

自動売買のほうが優れているといえるわけです。

 

たとえば、

1日間、1ヶ月間、1年間をトレード三昧で過ごしたとします。

 

その結果、利益が出たならば気づかないことですが、

利益が出なかった場合、徒労感が残り、

「一体何のために時間を費やしてしまったのか。」

と後悔しかねません。

 

もちろん、時間とお金を失ったとしても、

貴重な経験と教訓が残れば問題はないかもしれませんが、

やはり短い時間で利益をあげ、

他の多くの時間を別の価値あることに使ったほうが

賢いと私は常に思っているのです。

 

私が自動売買にあこがれる理由は

このことだったのです。

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